2007年08月24日
講演会
昨日は、地域で開かれている手話奉仕員養成講座の講演会の日でした。
講師はホームヘルパーとして高齢の聴覚障害者や、ろう重複障害者の訪問介護をされている
廣田しづえ さんです。
彼女自身も聴覚障害者で、10年前、ホームヘルパーの資格を取得する為に健聴者の中に1人彼女が入り、6ヶ月間研修を受け、資格を取得されました。
今でこそ大阪での聴覚障害者のホームヘルパー養成の研修には情報保障として手話通訳が必ず付きますが(情報保障がまだまだの地域もあります)、当時は、まず、自分自身を研修に受け入れてもらうことをお願いするところから始めなければなりませんでした。
そして、研修に通えるようになったとしても手話通訳が常にあるわけではありません。
そこで、一緒に研修を受けている人達にお昼休みを利用して手話を教え、みんなに協力してもらいながら研修を受けたそうです。
それでも、研修終盤の老人ホームでの実習では、健聴の利用者とのコミュニケーションがなかなかうまくいかず、もう止めようかと思った程、悩んだそうです。
しかし、4日目の食事の時に、彼女が「美味しい?」とニコッと笑うと、利用者がニコッと笑い返してくれ、「もっと、身振りと表情を豊かにしてコミュニケーションを取ればいいんだ!」と気づいたそうです。
それをきっかけに、残りの実習を乗り切ることが出来たそうです。
彼女は 聴覚障害者だから無理、あきらめるってことを考えたことが無い そうです。
私は、同じ大阪ということもあり聴覚障害者団体の理事もされている彼女と色んなイベントや学習会、会議等でご一緒することがあるのですが、何事にも積極的で前向き、そして一生懸命です。
その表情豊かな手話や顔で、周りの人も巻き込んでしまいます。
そんな彼女は将来、宇野千代さんのような かわいいおばあちゃんになりたい そうです。
でも、聴覚障害者、ろう重複障害者を取り巻く問題はまだまだ残っています。
その問題が解決するまで、かわいいおばあちゃんになっている暇はなさそうです。
廣田しづえさんはNHKの「きらっといきる」(2000.7.21)でも紹介されました
内容は こちら
ところで、私は単に講演会を聞きに行ったのではなく、通訳として行ってきたのでした。
普段は、聞き取り通訳(日本語を手話に置き換える)が多いのですが、今回は読み取り通訳(手話を日本語に置き換える)。
途中休憩を挟みながら1時間半の講演だったのですが、前半はボロボロ…
ベテランの方と2人で15分づつ交代で通訳をしたのですが、私の担当になって声を出してみるけど手話で現される映像を日本語に置き換えるのが難しく、適切な日本語が口から出てきません。
文章にならず、考えている間にもどんどん話は進んでいきます。とうとう途中で黙ってしまいました。フォローが入り、気を取り直してもう一度チャレンジするけど同じことの繰り返しです。
さらに話が盛り上がってくると手話がだんだん早くなり、ついていけません。
決して、講師の手話が読み取れないのではないんです。(言い訳っぽいですが^^)
声を出さずに講師の手話を見てる何を言いたいのかわかるんです。
たぶん、視覚でイメージとして捕らえてるんでしょう。でも、それを音声言語に変えることが出来ません。
もっと翻訳と日本語の勉強しないとあかんなぁ~って感じです。
休憩を挟んで後半、気を取り直して再度チャレンジ。
少し目が慣れてきたのか、前半よりは"まし"でした。
所々分からなくなり詰った所もありましたが、フォローしてもらいながらなんとか終わりました。
終わったら喉がカラカラ、お茶の準備もありましたが、講師と一緒に居酒屋へ行き、ビール で喉を潤しました。
講師はホームヘルパーとして高齢の聴覚障害者や、ろう重複障害者の訪問介護をされている
廣田しづえ さんです。
彼女自身も聴覚障害者で、10年前、ホームヘルパーの資格を取得する為に健聴者の中に1人彼女が入り、6ヶ月間研修を受け、資格を取得されました。
今でこそ大阪での聴覚障害者のホームヘルパー養成の研修には情報保障として手話通訳が必ず付きますが(情報保障がまだまだの地域もあります)、当時は、まず、自分自身を研修に受け入れてもらうことをお願いするところから始めなければなりませんでした。
そして、研修に通えるようになったとしても手話通訳が常にあるわけではありません。
そこで、一緒に研修を受けている人達にお昼休みを利用して手話を教え、みんなに協力してもらいながら研修を受けたそうです。
それでも、研修終盤の老人ホームでの実習では、健聴の利用者とのコミュニケーションがなかなかうまくいかず、もう止めようかと思った程、悩んだそうです。
しかし、4日目の食事の時に、彼女が「美味しい?」とニコッと笑うと、利用者がニコッと笑い返してくれ、「もっと、身振りと表情を豊かにしてコミュニケーションを取ればいいんだ!」と気づいたそうです。
それをきっかけに、残りの実習を乗り切ることが出来たそうです。
彼女は 聴覚障害者だから無理、あきらめるってことを考えたことが無い そうです。
私は、同じ大阪ということもあり聴覚障害者団体の理事もされている彼女と色んなイベントや学習会、会議等でご一緒することがあるのですが、何事にも積極的で前向き、そして一生懸命です。
その表情豊かな手話や顔で、周りの人も巻き込んでしまいます。
そんな彼女は将来、宇野千代さんのような かわいいおばあちゃんになりたい そうです。
でも、聴覚障害者、ろう重複障害者を取り巻く問題はまだまだ残っています。
その問題が解決するまで、かわいいおばあちゃんになっている暇はなさそうです。
廣田しづえさんはNHKの「きらっといきる」(2000.7.21)でも紹介されました
内容は こちら
ところで、私は単に講演会を聞きに行ったのではなく、通訳として行ってきたのでした。
普段は、聞き取り通訳(日本語を手話に置き換える)が多いのですが、今回は読み取り通訳(手話を日本語に置き換える)。
途中休憩を挟みながら1時間半の講演だったのですが、前半はボロボロ…
ベテランの方と2人で15分づつ交代で通訳をしたのですが、私の担当になって声を出してみるけど手話で現される映像を日本語に置き換えるのが難しく、適切な日本語が口から出てきません。
文章にならず、考えている間にもどんどん話は進んでいきます。とうとう途中で黙ってしまいました。フォローが入り、気を取り直してもう一度チャレンジするけど同じことの繰り返しです。
さらに話が盛り上がってくると手話がだんだん早くなり、ついていけません。
決して、講師の手話が読み取れないのではないんです。(言い訳っぽいですが^^)
声を出さずに講師の手話を見てる何を言いたいのかわかるんです。
たぶん、視覚でイメージとして捕らえてるんでしょう。でも、それを音声言語に変えることが出来ません。
もっと翻訳と日本語の勉強しないとあかんなぁ~って感じです。
休憩を挟んで後半、気を取り直して再度チャレンジ。
少し目が慣れてきたのか、前半よりは"まし"でした。
所々分からなくなり詰った所もありましたが、フォローしてもらいながらなんとか終わりました。
終わったら喉がカラカラ、お茶の準備もありましたが、講師と一緒に居酒屋へ行き、ビール で喉を潤しました。
Posted by パロ at 22:01│Comments(0)
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