2007年12月20日
波照間・石垣の旅 ⑥
波照間から石垣に戻った日、新川にある 請福酒造 に行ってきました。
当初、午後の便で石垣に戻る予定が、海が荒れているので午前の便で石垣に戻ることに。
石垣での観光はあまり考えてなかったので、波照間を発つ前日から、お昼に石垣に着いて何をしようかと考えていたら、
私と同じ便で石垣に帰るSさんが、「請福酒造で麹揉みの体験が出来る」という情報を教えてくれました。
Sさんは、波照間に来る前に石垣で「請福泡盛博物館」見学し、その時、タイミングが合えば一緒に作業が出来ると教えてもらったとのこと。
請福酒造に問い合わせてみると、ちょうど石垣に戻る日の1時から作業をするらしい。
それならと、もう1人同じ便で石垣に戻るYさん(波照間に来る時、タッチの差で私にチケットを買われてしまった彼女)と3人で麹揉みの体験をすることになりました。
場所は、請福泡盛博物館の一画 漢那蒸留所。
作業が始まるまでは、体験といっても少しだけ触らせてもらう程度と思っていたのですが、
話を聞いていると、今回仕込む60kgの米全ての麹揉みを一緒にするとのこと。
そして、出来上がった泡盛は商品として出荷されると聞き、身が引き締まる思いでした。
蒸したお米を台の上に拡げ、大きな杓文字ですくう様にしながら冷ましていきます。
手で触れるようになったら今度は手でお米の塊を解しながら冷まします。
まだ温かいところで黒麹を撒き、今度は蒸したお米一粒一粒に麹菌が付く様に揉み込んでいきます。
この時、満遍無く揉み込んでいかないと、麹菌が着かなかったお米は醗酵せずお酒になりません。
といってゆっくり丁寧にやっていたら蒸したお米の温度が下がってしまい麹がうまく育ちません。
みんなで力強く揉み込み、出来上がったものを大きな枠の中に入れて毛布でくるみます。
ここまでの作業を3回に分けて行いました。
「請福」の名前で出荷されている泡盛は工場で造られているのですが、この「漢那蒸留所」で造られている泡盛は、おかみさんが最初から最後まで昔ながらの製法を守って造っておられます。
そして、そのおかみさんは泡盛を造るのは赤ちゃんを産んで育てるのと一緒だと言っておられました。
そんなこだわりを持った泡盛造りの一部を体験させていただくなんて、とても貴重な時間ととなりました。
漢那蒸留所の詳しい泡盛造りについては こちら です
この日、麹揉みをしたものはまだまだ飲めませんが、以前仕込まれたものを買って帰りました。
家で飲んでみると、味も香りも舌触りもしっかりとしています。
昔の泡盛をそのまま再現するために濾過をしていないのですが、それが深い味わいとなっていました。
Posted by パロ at 21:54│Comments(0)
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