2008年05月01日

どんぐりの家

どんぐりの家


私が所属する手話通訳問題研究会主催の「どんぐりの家」という映画の鑑賞会に参加してきました。

この映画は今から約10年前の1997年に漫画「どんぐりの家」(原作:山本おさむ)を映画化したもので、聴覚障害と知的障害を合せ持った重い障害児(ろう重複障害児)を持った家族の苦しみと、ろう学校に通う同じ様な障害を持った子供達とその家族、先生達と支え合いながらろう重複障害児がろう学校卒業後も豊かな生き方を切り開く為に、多くの支援を得ながら共同作業所「どんぐりの家」を実現していくまでが描かれています。

原作者の山本おさむ氏は、沖縄に実在するろう学校を舞台に、高校野球に憧れる少年達が困難を乗り越えて野球部を作り甲子園を目指すという漫画「遥かなる甲子園」(原作:戸部良也)を書いた人でもあり、実際に障害者や関係者に接する為に手話サークルに通われた方なので、ろう重複障害者を取り巻く様々な問題を忠実に描いておられます。

以前、原作の漫画を読んでおり、話の展開もわかっていたのですが、やはり泣いてしまいました。
大阪でろう重複障害者の為の通所施設建設運動をしている時に出会ったろう重複障害者の家族と重なり、一緒に運動している時は明るく振舞われておられたけれど、私には計り知れない思いがあるんだろうと再認識させられました。

昨年4月、大阪市内にろう重複障害者通所施設「あいらぶ工房」が開所しました。
開所するまで施設建設の為の自己資金を集める募金活動を必死になって行い、無事開所した時には正直ホッとしました。
しかし、必要なのは施設という器を作ることだけではなく、そこでなかま達(利用者)が生き生きと働ける環境をこれからずっと維持し続けていくことです。
その為には、今後も引き続き支援していくことが大切だなぁと感じました。



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Posted by パロ at 23:25│Comments(0)手話
 
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